眠れる保健室の美少女




10分後、家に着いて門の取っ手に手を掛ける。


振り返ると、やっぱりまだそいつはポケットに手を入れながらあたしの後ろを歩いてた。



家、この先なんだ。


まぁ関係ないし、と思って門を開いたその時…

「園田日向。」


いきなりのことに、肩がビクッとした。


「え?」

「名前。園田日向。覚えといて。」


そう言って、あいつ…園田日向はくるりと回って、さっき来た道を戻っていた。


「ちょっ…!!」


思いっきり逆方向じゃない!!


止めようとしたけど、園田日向はもう何十メートルも先にいる。

追いかけるのを諦めて、あたしは立ち止まった。