眠れる保健室の美少女



おいしいじゃん、パフェ…


じゃなくて。


あたしはかくんと首を前に戻し、日向を睨む。


「あのねぇ…」

「あ、お前のうまいな。」

ナイフとフォークを持ちながらワナワナ震えるあたしをよそに、日向は幸せそうにあたしのパンケーキをもぐもぐと食べている。


「話を聞け!!!」

「あははっ、悪かったって」


うっ…

好きだと気付いた今、そんなまぶっしい笑顔をされては困る。


「はぁ。」


怒りと緊張を隠すため、とりあえず溜息をした。