「俺これと迷ってたんだよ。お前がこれを頼んでお前がそれ頼めばどっちも食えるじゃん?」
なんて、当たり前に言うけど…
「もともとあたしからもらうの前提ですか…」
「ばれた?」
あはっと笑う日向に呆れるあたし。
まぁ、どっちも食べれるからいっか、なんて思ってしまうあたしもあたしだけど
。
「おーし、頼むか」
注文ボタンを押して店員を呼んで、あたしたちは注文をした。
「ねぇ日向。」
「ん?」
ずっと前から気になってたことを言おうと、あたしは覚悟を決める。
「えと…」
でもなかなか声が出なくて、目の前の日向は首を傾げてあたしを見る。
「こっ…このまま…しおりちゃんを避けるの…?」

