店員さんは、不思議そうに思いながらも日向に従う。 てかっ…それより… 「ちょっ…日向…」 「ん?」 「あたし別に大丈夫…」 そう言うと、日向はふっと笑ってあたしの頭に手を置いた。 「俺が寒いだけ。」 「っ…」 な?と言って、あたしの顔を覗き込む。 ……ズルい。 「…ありがと。」 「別に?」 日向はあははっと笑って、案内された席についた。 あたしも後を追って席につく。