「あれ、あんこと草団子…」 早く食べたくて袋から出すと、あんこと草団子が入っていた。 「それは俺の」 「えっ」 日向だけ2本なんてずるっ!! てっきり3本買ってくれたのかと思っていたあたしはガクッと肩を落とす。 あんこと草団子… 「嘘。やるから。」 すると、日向はあんこを手に持ってあたしの口元に近づけた。 「えっ…あっ…」 「ほら。」 こっこれってあーんしろって?! 無理っ!!無理無理!! どうしたらわからず、あたしは日向がもつあんこをジッと見つめる。