「ふざけんじゃないわよほんとに…」
「悪かったって」
「後で絶対買ってよね」
「はいはい。」
全く、ほんとにこいつってよくわかんない。
何考えてるの…
「なんであたしがたい焼き好きだって知ってるの…」
「あ?あー……」
言葉を濁す日向に、あたしは首を傾げる。
「…しおりに聞いた」
「しおりちゃん…あぁ…」
しおりちゃんの名前が出てきて、あたしたちは少し気まずい雰囲気になる。
「そ、そういえばね!あたしがたい焼き食べてた時にしおりちゃんにたい焼き好きなのって聞かれてね、あたし大好きって言った覚えあるんだ〜…あはは…」

