「どう?」 「はっ…な、何が…」 日向はスッとあたしから離れ、近くに座り直した。 え、どういうこと…? 全く読めないこの状況に、あたしは瞬きをする。 「顔、真っ赤だけど。本気で信じた?」 「なっ…!!」 そう言われ、ようやく自分がからかわれていたと理解する。 信じかけていたから図星も同然なわけで、あたしはワナワナと震えて言葉が出なかった。 「これ、案外いけんだなー。」 日向はさっき読んでいた漫画をまた開いて、ペラペラとページをめくる。