そしてあたしと向かい合わせになって、日向はあたしの耳元まで顔を近づける。 「椎香…好きだよ」 「えっ…はぁっ?!」 いきなり言われて理解できないあたし。 「ちょっ…ひなっ…」 心臓がバックバクなのが自分でもわかった。 あたしはその音が日向にバレないよう、胸を抑える。 て、てゆーか日向はしおりちゃんが好きなんじゃないの?!?!?! あ、ああああたしのこと好きとか意味がわから… 「…っぷ。」 「へ?」 耳元で聞こえた、笑う声。