「プール?この辺にあるか?日向知ってる?」
風見君が、隣であたしの漫画を読んでる日向に聞く。
てかその漫画、少女漫画…
「さぁ。」
「ないけど電車乗ってとか!」
あたしも参加したいけど、やっぱり体ののことがあるからなぁ…
でも行くこと前提で話してる夏と風見君には今更ごめんなんて言えない。
「…体は」
「え?」
すると、ボソッと日向が呟いた。
多分それは、あたしに向けて言ったもの。
「あ、ごめん椎香…」
「大丈夫大丈夫!最近調子いいし帽子とパラソルあれば行けるよ〜」
…ほんとはわかんないけど、みんなに心配かけたくない。

