眠れる保健室の美少女

やっぱり、大人だなって思った。


「しおりちゃん、今でも日向はしおりちゃんのことがー…」

「おい。」


突然、ガラッと扉の開く音と声がして、あたしとしおりちゃんはその方向に顔を向ける。



「日向…」

ズカズカとこっちに近づく日向の顔は、無表情よりもっと酷い顔。

目が冷たくて、そしてその目はあたしを睨んでる。


「勝手なことすんなよ。」

「ご、ごめ…」


こんな日向を見たことがなくて、あたしはゾクッとした。