眠れる保健室の美少女



あいつの性格上しそうなことだから、なんとなく彼氏さんを睨む日向が想像できる。


「初めて会ったときはあたしよりちっちゃかったのに、いつの間にでかくなったんだろ…」

「え…?」

「あ、日向のこと。…日向のお母さんとあたしのお父さんが再婚してあたし達が家族になったのは、3年前なの。あたしがちょうど20の時。」


優しく笑ったしおりちゃんは、どこか懐かしむような感じだった。


「最初はあたしとお父さんのこと受け入れなくて大変だったなー。まぁ、思春期だったのもあるんだけどね。でも、大きくなるにつれて心開いてくれて、今になるの。背だって頭一個分違かったのに。」

「え、そんな小さかったの?」

今は180くらいある日向からは想像もつかないくらいの小ささに、あたしは驚いた。