眠れる保健室の美少女



だから少し不機嫌なのか、と隣の日向を見て思う。


「もういいだろ、行くぞ。」

「ちょっと日向…!ごめん椎香ちゃん、終業式にね!」

「あ、うん!バイバイ…」


慌てて日向の後を追うしおりちゃんに手を振りながら、あたしは2人を見ていた。

はたから見れば、美男美女のカップル。

誰もがそう思うのに本当は兄弟で…弟が姉を思ってるなんて…


さすがにこれには同情する。


てゆーか、日向もそんなに態度に出したらダメじゃん。


…なんか複雑だな。




そのあとは、適当にブラブラ歩いて家に帰った。