眠れる保健室の美少女



つまんない、と思いながらあたしは口を尖らせる。


「実は、もうすぐ彼氏の誕生日なの。だから、日向にはプレゼント選びに付き合ってもらってるんだ。」

「あー…そうなんだ。」


聞いちゃいけないことだとすぐに思って、あたしは微妙な返事をする。

「でもほら、あたしたち立場が立場だし少しビビってるんだよね、あはは。」


…なんだか日向が可哀想になってきた。


オブラートに包んでるけど棘がある。


しおりちゃんは日向の気持ち知ってるのに、こうやって連れ出してるんでしょ?

しおりちゃん、無自覚…なのかな。