「どうしたの椎香ちゃん。お買い物?」 「うん、そうなの!」 片手に持った紙袋を前に突き出す。 「しおりちゃんは?どうしたの?」 チラッと日向を見て、あたしはしおりちゃんに聞いた。 「あたしは…」 そう言って、日向の方に顔を向ける。 間をためてくるから、あたしはごくりと唾を飲んだ。 ま、まさか… 禁断の愛!?!?!?! 「違うから。」 返ってきたのは、さっきより少し低い声。