短編集~坂道の途中で~





僕はこいつが危険と判断した。




こいつはマジで危険。




「ねぇ、名前教えてよ」





『誰が教えるか』



「そうね、まずは私が名乗らなきゃね。私はユイ。よろしく」




『知らねーよ。じゃあな。僕には昼寝という大事な用があるんだ。二度と僕の前に現れるな』