柚奈も、自分のフルートを持ってイスに座った。 音楽室には優樹のマウスピースの音と、柚奈のフルートの頭部管の音が響いた。 しばらくして二人は楽器にそれらを取り付け、本格的に吹き始めた。 柚奈の音色は、校内イチと言われてもおかしくないほど美しい音色だった。 「いつからそんなに上手くなったんだよ。」