短編集~坂道の途中で~







「日向ちゃんがそういうなら仕方ないか。
バイバイ、愛しの日向ちゃん。」








柚奈はぷーっと頬を膨らませた。






そうこうしているうちに、音楽室に着いた。






ドアは開いているが、誰も来ていないらしい。








優樹は名札の付いたチューバのケースを開け、チューバを取り出した。