「えー、バカじゃないもん。バカって言う方がバカなんだよ。龍星くんのバカっ」 水島は頬を膨らませてちょっと怒っていた。 「そうだな」 俺は水島を置いて音楽室を出た。俺はびっくりするほど口角が緩んでいた。 すごく変な気持ちだった。