G.H.Emperor

頭上で大量の鴉が鳴いていた。



「気持ち悪い?」


則子は首を傾げている。


「なんで?なんでそんな事言うの?」


そしてふるふると震え出した。


「あたしはお腹が空いたから食べてるだけ!雪乃ちゃんも食べるでしょ!?同じだよ!」


それでも私は首を振った。


「違うよ則子、おかしいよ」


「おかしくない!!普通だもん!!」


私の言葉を一蹴して則子は立ち上がる。


「雪乃ちゃんなら応援してくれると思ったのに……もういい!」


瞬間黒いモノが私に襲い掛かった。

それは則子だったのだろうか。