もう、会えないと思ってた。
もう、しゃべれないと思ってた。
忘れられてると思ってた。
もう、諦めかけてたその恋の歯車が、また動き出そうとしていた_________________


「ぶえぇーっくしょぉーいっっ!」
こんなだっさいくしゃみをしたのは、私、煙原しおり。
今日は高校の入学式だっていうのに風邪気味でず。ズビッ
「大丈夫?しおちゃん」
隣で優しく見守ってくれているのは、親友の吉田かな。私より断然女の子っぽくて、可愛い。高校ではきっとモテるぞ…

私が通う高校は、家から五分なんで徒歩通学ですね。なんともフツーな日常生活…
高校のレベルもそんなに高いわけじゃなくて、ただ、制服が、可愛いから☆
私の頭でどーにか入れそうな所に合格できました。
将来の夢は、まぁお嫁さんカナー。特にこれってもんがないんですよねー。