淡雪の恋







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「あ、春ー!!」



初めて山を下りてから、わたしは毎日のようにここに遊びに来ている。


そして、春もわたしに会いに来てくれている。



「今日は遅かったね」


「ごめん。日直だったんだ」



すっかりわたしたちの定位置になったブランコ(これがブランコだと言うのは春に教えてもらった)に春は座る。



「春、にっちょくってなに?」


「あー…学校は前に教えたよな?」


「うん」



確か……いろいろなことを学ぶための場所、だったよね。



「簡単に言うとその学ぶ準備だとかを手伝わせたりするための係り、かな」


「へぇー」



学校って大変そう。


春も大変って言ってたし。


どうして学校に行ってるのって聞いたとき、春は義務教育だからって言ってたけど……


わたしにはやっぱりよく分からないな。



「今日は何話す?」


「え?うーんとね……」



どうしようかな?


いつもは人のことについて、わたしが知りたがっていることを春が話してくれる。


でも、わたしが知りたいと思うことはほとんど教えてもらったし……


特にない、なんて言ったらもう春が来てくれなくなっちゃうのかな?



………それは嫌だなぁ。



どうしよう……そうだ!!



「今日は春のこと知りたい!」


「俺の?」


「うん!」



わたし的にはナイスアイディアだと思う。



「だめ、かな?」



そっと見上げるように春を見る。



「、だめじゃないけど……」


「やった!」



いつもこれすると、氷雪もわたしのお願いの半分ぐらいは聞いてくれる。


山の中にいる美人なお姉さんに教えてもらったんだ。