淡雪の恋




「じゃあ、わたしが質問するから春はそれに答えてね」


「はいはい」


「どんな質問にも答えなきゃだめだよ?」


「ふはっ、分かったよ」



何故か笑う春。


何がおかしいんだろ?



「じゃあ、最初の質問はー……」



どうしようかなー?


うーん……この際だし、わたしが一番疑問に思ってることでもいいかな?



「最初に会ったとき、春はどうしてここに来たの?」



ずっと疑問だったんだよね。


ここは、はっきり言ってあまり人が来なさそうな場所だし。



「あと、どうしてわたしに会いに来てくれるの?」



春の話を聞いていると、春にはたくさんの友達がいそうなのに…


それなのに毎日のようにわたしに会いに来てくれる。



それはどうして?



そう言うと、春は驚いたような顔をした。



「……いきなり難易度高いな」


「え、そうなの?」



わ、わたし、する質問間違えた?



「ち、違う質問にする?」


「なんで。淡雪の質問には絶対に答えないといけないんじゃなかったの?」


「うぅー…そうは言ったけど……」



それは、冗談もちょっぴり入ってたし。


それに……



「春が嫌だと思うことはしたくないもん」



誰だって自分が嫌なことされたら気分悪くなるし……


それで春が来なくなっちゃったら、わたし嫌だよ。



「大丈夫だよ」



春の言葉にわたしは顔を上げた。



「ちょっと答えるの難しそうって思っただけ。
嫌だとか、そういうんじゃないから」


「ほんと?」


「あぁ」



優しく笑う春を見てほっとする。


不思議……春の笑顔はわたしまで笑顔にしてくれる。



やっぱり、春の笑顔は好きだなぁ。