「ちなみに、このイチゴは春菜と採りに行ったやつ。

本当あの時、ケーキに使いたいからって素直に言えばケンカになんなかったのにな…」




「このケーキのためのイチゴ狩りだったんだ・・・

もぉーちょっと旬泣かせないでよぉ!!」





不思議…。


身体の中からスーッと嫌な事が消えていく。


そのうち涙も笑顔に変わって…






「お菓子食べたら、どんな泣いてる子だって笑顔になるじゃん?だから俺お菓子好きなんだよ!!」





きっとこれが

いつも旬が言ってるお菓子の魔法なのかな…?







「俺さ・・・


春菜の事好きだから、泣き顔見てんの耐えられねぇんだよね。


もしお前が泣いてたらさ、またこうやって春菜が笑顔になるようなお菓子作ってあげるからさ。




それと



今までずっと友達だし、本当はこんな事言うのメチャクチャ恥ずかしいけどさ…



良かったら俺と付き合ってくれないかな?」