「何これ、スゴイ…」




あたしの目の前に置かれたケーキ



生クリームでコーティングされた上に、イチゴとかブルーベリーが惜しげもなく敷き詰められている。


ダイヤが散りばめられた宝石箱みたい。




これ…あたしのために作ってくれたの?





「どう?ビックリした?


これはね、イチゴと木イチゴとブルーベリーをイチゴのゼリーで覆い飾って作った旬くん特性ケーキ


名づけて


“ベリーベリーベリーケーキ(旬くんスペシャル)”」




「ビックリしたっていうか…どうして?」




「どうしてって、春菜明日誕生日だろ?

本当はこのケーキ明日学校に持っていって朝パーッとみんなでやって驚かせようと思ったけど

まぁ~今日春菜来ちゃったし、俺も早く見せたかったから一人で祝っちゃえって」





ニッコリと笑顔で、どこか照れくさそうな彼。




旬、覚えててくれたんだ…。




あたしの誕生日。