“バチン”
「えっ!!何!?」
トロフィーを手に持って見ていたら、突然部屋の明かりが全部消えた。
真っ暗…。
「おーい、春菜!!誕生日おめでとー♪」
すると
ドアの方からうっすらと赤いロウソクの光とともに、大きなケーキを持った旬がリビングに戻ってきた。
「っちょっと!?えっ…何?」
もうあたしの思考回路は完全に停止。
「春菜こっち来て。早く火消さなきゃ、ほら吹いて吹いて」
「えっ…あ、うん」
旬に言われるがまま、あたしは目の前に置かれたケーキのロウソクの火を吹き消した。
“パチパチ”
「いやぁーホントおめでとう♪」
握手とともに、部屋の明かりがパッと点けられた。

