「春菜のおばさん変わったよな…本当に。
でも
大丈夫だって…春菜が信じてやれよ!!
いつか絶対前みたいに戻ってくれるって。
俺、
春菜のために何もしてやれなくてゴメンな、おばさんのことだっても知ってたのに…」
「旬・・・ありがと」
普段
おちゃらけた旬しか見ていないから、真剣に応えてくれる瞳になんかドキドキしてしまう。
それに
また涙が溢れてきちゃうよ…。
「あっ!!春菜チョット待ってて」
ガバッと立ち上がった旬は、あたしをリビングに置いてどこかに消えてしまった。
・・・?
取り残されたあたしは、なんとなくキョロキョロ辺りを見渡していた。
「あっ…」
懐かしいものを発見。
テレビの横に飾ってある小さなトロフィー。
旬が小学1年の時
地元で開催されたお菓子の大会で「かぼちゃプリン」を作って、3位になった時にもらったやつ。
まだちゃんと大事に持ってるんだ…すごいピカピカに磨いてあるし…(笑)
旬はホントにお菓子バカだよね…

