◆Loves to You◇【短編集】





「春菜のおばさん変わったよな…本当に。


でも


大丈夫だって…春菜が信じてやれよ!!

いつか絶対前みたいに戻ってくれるって。



俺、

春菜のために何もしてやれなくてゴメンな、おばさんのことだっても知ってたのに…」






「旬・・・ありがと」





普段


おちゃらけた旬しか見ていないから、真剣に応えてくれる瞳になんかドキドキしてしまう。


それに

また涙が溢れてきちゃうよ…。






「あっ!!春菜チョット待ってて」



ガバッと立ち上がった旬は、あたしをリビングに置いてどこかに消えてしまった。





・・・?




取り残されたあたしは、なんとなくキョロキョロ辺りを見渡していた。




「あっ…」




懐かしいものを発見。




テレビの横に飾ってある小さなトロフィー。



旬が小学1年の時

地元で開催されたお菓子の大会で「かぼちゃプリン」を作って、3位になった時にもらったやつ。



まだちゃんと大事に持ってるんだ…すごいピカピカに磨いてあるし…(笑)





旬はホントにお菓子バカだよね…