“プルルル…プルルル…”
携帯の着信音にビクッと身体が震えて、我に返った。
誰でもいいから…
「もしもし…」
「あー春菜、この前ゴメン!!俺さぁーこの前適当な事ばっかり言っちゃって…。ホントにゴメン!!
ってか・・・春菜?」
「旬・・・」
少しの間止まっていた涙がまた溢れ出してきた。
「ちょっと、お前どうした!?今どこいんだよ!?」
「公園…」
「公園って学校んとこか?あぁー…じゃあウチ来いよ、すぐだろ!!」
「・・・うん」
旬の家…
頼っていいのかな…いなくなってしまう君に。
本当は
一人で何だって乗り越えられるくらい
もっともっと強くならなきゃいけないのに。
でも
今日だけは
今日だけは
あなたに会いたいよ…。

