“ガシャン!!”
あたしはその男が来る前に
ドアを勢いよく閉めて、とにかく走った。
走って…走って…走って…
とにかく走った。
よくわからないけど目からは涙が溢れ出してくる。
恐怖?
悲しみ?
失望?
自分の気持ちがよくわからない。
あたしはどうしたらいいんだろ…
もうこのまま誰もいない所へどこか消えてしまいたい…。
・・・…・・・…・・・…
気づいたら
あたしは学校の近くの公園のベンチの前にいた。
ここまでどうやって来たなんて全然覚えてない。
本当に
どうしてこうなっちゃったんだろう…。
もうあんなお母さんの姿、思い出すだけで吐き気がしてくる。
どうしてあたしの気持ちをわかってくれないの?
もうヤダ…。
ホントに嫌だ・・・。

