◆Loves to You◇【短編集】




「じゃあデートってのは…?」


「あーまぁ〜なんとなくかな?ってかイチゴがどうしても欲しかったから…ほら、一人より二人の方が作業早いしさ」









“プツン…”




あたしの頭の何かがはじけて切れた。





「あたしは旬の農作業の機械!?

デートって言われてあたしがどんだけ楽しみにしたかわかる!?

あたしは旬のこと…



もぉー…いい。
なんかバカみたい、あたし帰るわ」




あたしはそう言い捨てて知らない山道をとにかく走った。




もぉ…ダメだ。



あたしは

旬にとっていつまでも都合のいい女友達でしかないんだ…。



そんなにお菓子が好きならケーキとかシュークリームと結婚しちゃえばいいじゃん!!



もぉ…




旬のバ〜カッ!!