~ 慶都 視点 ~ あらら… 行っちゃったね~ 「ま、待ってよ!忍っ!」 忍くんを追いかけようとしている子どもの手を俺は掴んだ。 「…………なんだよ…離せよ…」 「おぉー、怖い! さすが、千の弟子だね?」 俺が引き止めた子は、子どもとは思えないような目付きと声を出していた。 「…………僕の邪魔をするな。 あんたは、あの淫乱な女のストーカーでもしてろよ。」 「淫乱な女…? それは、遥のことを言っているのかな?」 俺は、掴んでいる手に力を入れ少し低い声を出して笑った。