「おい、茜…

隈酷いぞ、寝てないのか…?」


忍と二人で歩いている時…

忍が私を心配そうに聞いてきた。


忍と二人で回れると思って、寝てない…

なんて、絶対に恥ずかしくて言えない。


「う、うん…

文化祭を楽しみにしていたら、目が冴えて眠れなかった。」


嘘は、言ってないよ…


本当に、楽しみだったんだもん…

忍と一緒にいれること…


「なんだ、茜もお子様だなー!」


忍は、私をバカにしたように笑いながら言ってきた。