パッと小泉の方を見ると、座り込んでいた。


俺は立ち上がり、小泉をおぶった。


一番落ち着ける場所………。


そうだっ! 中庭だ!

俺は急いで、中庭のベンチへと、向かった。



「大丈夫か?怖かっただろ…。」

「うん…。でも、もぅ大丈夫みたい!
心配しないで!」


また、小泉は我慢してる。


俺はとっさに、思ったことを言った。


「無理すんなよ!」

「うん。ありがとう!じゃーね。」


小泉が校舎に入った瞬間、ガッツポーズをした。


やっと、励ますことができた。


あのちょっとした一言でも、勇気が出るといいな…。