屋上に来た。渡辺は、何を言われるか、嬉しそうな顔で待っている。


「俺、こんな脅されて付き合うのは、ムリだわ!
ごめんだけど、別れよ! 俺、最初から、お前のこと、そんなに好きじゃないし…。」


「あっそ!別にいいもん!小泉さんがどうなっても知らないから!
こんなブレスレット、いらない!」


「俺だって、いらねーし!」



俺と渡辺は、ブレスレットを無理矢理とって、
地面に叩きつけた。