吐き出した煙が宙に舞う。乾いた空気はとても澄んでいる。

先日梅雨が明けたと発表された。一ヶ月以上断続的に降り続いた雨は見る影もなく、肌を突き刺すような日射しが世界を席巻している。

一時保護施設で暮らすようになって十日が過ぎた。徒歩五分から二十分に登校時間が延びたにもかかわらず、あたしは毎日ほぼ遅刻なしで登校している。

あそこでは朝食の時間が決められているうえに、小中学生は同じような時間にめいめいに登校する。心身に傷を抱えている子どもばかりなので学校に行かない子もいるが、あたしはなんとなく学校に足を運び続けた。

昨日、アイツと職員の方が面談をしたらしい。内容は知らない。ただ、あたしの今後は未定であるということだった。