長い間動けなくて泣きながら横たわっていた。全身の鈍痛とお腹のじくじくする痛みに耐えながら、ドライヤーで髪を乾かしてベッドに潜り込んだ、午前二時半。
風邪をひいたかもしれない。なんだか身体が熱い。全身の痛みは引いていくのに、お腹だけが痛みを増す。
明日は一日寝ていよう。世界の終わりを願いながら。
瞼を閉じてみても一向に眠気が来ない。これは寝ている間に熱が上がるパターンだ。どんどん身体の熱さが増している。加えてお腹が痛くて眠りを妨げる。
「……うっ。」
吐き気がした。ベッドから這い出てごみ箱を手繰り寄せる。
吐いた。酸っぱい胃液と夕食のコンビニのおにぎりの残骸を数回にかけて吐き尽くした。胃はきっともう空っぽなのに、それでも吐き気が止まらない。
身体は熱いしお腹は痛い。もしかして。腹を蹴られた時に内臓のどこかを損傷してしまったのかもしれない。どうしよう。
あたし、死んでしまうのかもしれない。
そんなのは嫌だ、絶対嫌だ。アイツに殴られて蹴られて殺されるなんて絶対に嫌。あたしのことはあたしが決める。死にたくない。まだ死にたくない。
救急車は呼べない。そんなことしたら今日は助かってもその後の保証はない。病院に自力で行く?無理だ、一番近い病院だって自転車で十五分はかかる。しかもこの時間には開いていないだろう。朝まで耐えるしかない。でもこの数分間でみるみる悪化しているのに、朝に病院に行く体力があるかどうか。
どうしよう。どうしたらいいの。
頭がくらくらしている。お腹は痛いまま。胃の辺りが気持ち悪くてだるい。

