大好きだよ

逃げるが勝ち

「達馬、6時半にはかえるからー」

私は、達馬がいるところから

全速力で走った。

走って、走って、走ってたら

ドン

誰かとぶつかった。

「ごめんなさい。」

「こちらこそ。」

そう言って顔を上げたのは

すっごいイケメンさん。

すごーい。

こんなイケメンさんはじめてみた。

「おじょうー、待ってくださいよ」

うわぁ、達馬が追いかけてきた。

「あの、突然ですみません。

彼氏のふりしてくれませんか?」

「は?」

「あの人に追いかけられてまして」

「どうしたらいいんですか?」

「そこにたっててください。」

「わかりました。」

イケメンさん、顔がいいうえに

優しい人なんですね。

「ありがとうございました。

助かりました。」

「いや、大したことは

してませんので。」