すると雨森はくるりと方向転換をしてさっき歩いていた道を戻ろうとした。
「ちょ、ちょっと!」
なんで戻るの? なんで遠回り?
職員室はもうすぐそこなんだよ?
寺ちょんに日誌を渡しに行くんじゃないの?
でも、日誌は雨森が持っている。
早く背中を追いかけなければ。
わたしはその場を離れる前に
どうしても職員室が気になって
チラッと後ろに振り返った。
「~~~~~~!」
すぐにそれを後悔した。
陸と彼女さん(暫定)が一緒にいたから。
大きな胸を揺らしながら、陸の隣で笑う彼女さん(暫定)。
そんなところがこれ以上見ていられなくなり、わたしはその場にしゃがみこんだ。

