「そうかな」
「うん。まあ、千早ちゃんの変化に気づいてくれないような男を諦めるなとは無理には言わないけど」
「ちょっ!」
やっぱり、このお姫様にはお尻を叩いていてもらいたい。
ちょっと力は強いけど、茜ちゃんが大嫌いな“卑屈なわたし”を動かすにはこれくらいじゃなきゃ。
「ま、あたしは千早ちゃんのこと好きだから、どんな千早ちゃんでも受け入れられるけどね」
相変わらずグレーゾーンな発言は絶えないけど、わたしもそんな茜ちゃんが好きだよ。
もし本当に結果がだめだったら、茜ちゃんにわたしの彼女になってもらいたいな。
…なんて言ったら茜ちゃんは冗談だと思わずに
受け入れてしまいそうだから言えないけど。
まだ付き合いは短いけど、わたしはそのくらい茜ちゃんが大好きなんだ。