「ちょ、千早ちゃんっ。話は聞くから顔あげて?」
土下座を続けるわたしに茜ちゃんはかけ寄ってきた。
「陸に彼女(暫定)ができてしまったのです…」
顔をあげるとめちゃくちゃ不機嫌そうな表情をした茜ちゃん。
「諦めんの? 彼女っても(暫定)何でしょ?」
うおあ…。
(暫定)は心の声なのに…。
茜ちゃん。心の声には反応しなくていいのよ。
「こうやって女の子らしくなろうと努力してるのに、陸が見てくれなきゃ意味ないもん」
「あんたバカァ!?」
ぬ。
どこかで聞いたことあるセリフ。
アニメで高飛車な中学生が言ってたやつだ、確か。
「確かに結果も大事かもしれない。けど、千早ちゃんはもう十分女の子らしくなった。
女の子は努力するからかわいいんだよ。そんな卑屈な千早ちゃん、大嫌い!」

