「ごめんね、いきなり押し掛けちゃって…」
「ううん。それよりその格好…プッ」
…なっ!
“プッ”ってひどくない!?
確かにジャージだけどそんなわかりやすく笑うことないじゃん!
「いや。ジャージが似合うなって思って」
「………」
それ、ほめてないからね? ほめてる要素、全くないからね?
ジャージが似合うって言われたのは初めてじゃないけど、嬉しくないからね?
「センから聞いたけど…、話ってなあに?」
わたしはその場で足を折り、頭を下げた。
「わたしを破門にしてくださいっ!」
元々陸を振り向かせるために始めたお姫様修行。
陸に彼女(暫定)ができてしまった以上、もうこれは必要のないことなんだ。
今まで散々茜ちゃんを振り回して迷惑をかけたし(わたしも振り回されたけど)、
もう必要なくなったからこれ以上茜ちゃんに師匠でいてもらう理由もないんだ。

