疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



そんな、休日の練習後。




「あれ、藤村?」


「雨森…!」




ギターケースを背負ったお姫様のお兄ちゃん、クラスメイトの雨森センと遭遇した。


「部活帰りか?」


「うん。雨森は…、バンド練習?」


「まあな。てか藤村、調子大丈夫か? いつもより元気なさそうに見えるけど…」


「えっ。超元気だよ。今日だって自己新更新したんだから」


「それはめでたいけどさァ…。ほんとに元気か? アヤシイ」




すると雨森はわたしの顔を覗いてきた。それも、かなりの至近距離で。


ち、近い。


左耳の2つのピアスが目の前で光っている。


雨森の吐息の甘い香りが鼻腔をくすぐる。


けれど、どこか落ち着く香り。