涙でかすむ真っ白な道をゆっくり、ゆっくり進んだ。
手をつないで、ゆっくりと。
4つの足跡をつけて、ゆっくりと。
「茜ちゃん、手冷たいね」
「誰のせいだと思ってんの?」
「あは、そーだよね。ごめんね、お姫様に寒い思いさせて…」
「あたし、こう見えて代謝かは人一倍良いの。だから、ごめんなんて言わないで、千早ちゃん」
ね、茜ちゃん。
そんな冷たい手をして“代謝が良い”なんて無理があるよ…。
意地悪な女王様の時々見せる優しさに、わたしは特別な何かを感じるんだよ。
「ありがと、茜ちゃん」
「ん。千早ちゃんに何があったかは知らないけどさ。
あたし、千早ちゃんの悲しそうな顔は見たくないよ」
「え…?」

