疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



「…グズッ……。陸のバーカ。変態。おっぱい大好き星人」


本人がいないところで意味のない悪態をついてみたり。




でも、涙は止まらない。
あーあ。
このまま雪に埋もれてしまいたいな。




「おい、藤村千早」


雪の振る、静かな世界に突然聞こえたわたしの名前を呼ぶ声。




顔を上げると…。


「茜ちゃ…」


そこには、少し不機嫌そうな顔をしたお姫様の姿があった。


「岩石がほんとに石になってどーすんの? ひどい顔だよ、千早ちゃん」




またいつものようにわたしのことを貶すと、しゃがんでわたしに視線を合わせてくれた。


真っ白な息を吐く茜ちゃんは鼻を赤くしていたけど、それでもやっぱり美しいお姫様だった。


『なんでここに?』

そう言いたいのに、寒さと涙とで舌が回らなかった。