そんなわたしが、初めて触ってもアレルギー反応が出ない男の子に出会ったのは高1の頃。
ベタだけど、階段で足を滑らせ落ちそうになったところを助けてくれたのが同じクラスだった名取(なとり)陸だった。
バランスを崩したわたしの腕を引っ張って、間一髪のところで引き上げてくれたのだ。
わたしは陸の胸へそのままダイブ。
普段なら腕を触られた時点でじんましんが出ているところだけど、胸へダイブしてもじんましんが出ることも意識を失うこともなかった。
この事件をきっかけに、わたしたちはよくつるむようになった。
ふたりでバカもしたし、遊びに行ったりもした。
陸の隣を歩いて肩が陸にぶつかっても、アレルギーの反応は出なかった。
学年があがっても、縁が切れることもなく自分で言うのもアレだけど、かなり仲良しだったと思う。
わたしは“恋”というものを覚え、陸を好きになった。
こうして男性アレルギー持ちのわたしが告白に至ったのだった。
「やっと見つけた運命の王子様だと思ってたのにな…」

