「もっと近くで見てもいい?」
「しょうがないなあ」
そう言うと茜ちゃんは自分の太ももを叩いた。
…ん?
「早くおいでよ。ここ、座りな?」
「ふぇ?」
「いいからっ」
わたしは茜ちゃんにグイッと腕を引っ張られ、無理矢理座らされてしまった。
…もちろん、彼女の太ももに。
ドキドキしながら茜ちゃんの目を覗く。
視線が絡み、心臓の鼓動が加速した。
本当にキレイ。
茜ちゃんも雨森も、隠してしまうなんてもったいないよ…。
「ああ、名取くんに千早ちゃんをやるのがもったいないなあ」
「えっ!? いやいやいやいや。陸はきっとわたしをそんなふうに思ってないよ」
雨森もはーちゃんも、わたしの変化に気づいてくれたけど、
陸はそんな素振りさえ見せなかった。

