原因不明。
いつかお医者さんにこう言われたけどわたしには心当たりがある。
それは、幼い頃の両親の離婚。
酒と女に溺れた父親は、母親と当時5歳だったわたし、そして幼い妹2人を残して家を出た。
今でも、昨日のことのように思い出せる母親の悲しんだ顔。
“男はみんなこういうモノ”
5歳のわたしに刷り込むのは、難しいことじゃなかった。
いつしかそんな認識が“男性アレルギー”という形で体に現れたのだった。
アレルギーを抱えながらも、傷心の母親とかわいいかわいい妹たちを守るためにわたしは強くなった。
元気もりもり。毎日骨太。
すくすく育ったわたしの身長は168cm。
早く終わってくれ、成長期よ。
女子高生なのに未だに男の子に間違えられたりもする。
そんなに平らか、わたしの胸は。
あたしゃ、胸を恨みたいよ。
ない胸を恨んでも仕方ないんだけど。
陸上部で鍛えているし、そこらへんの男子よりは強いかもしれない。
ちょっとした喧嘩なら、かかってこいだ!
…喧嘩なんて、したことないけどさ。

