疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



「セン! こんな所にいたのかよ。俺ら帰るけどどうする?」


わたしの思考を遮るように、誰かが雨森に話しかけた。


「モモ先輩! 俺も帰ります!」


え、モモ先輩って男!?

ずっと女の先輩なんだと勘違いしてた…。


なんか安心した。

…って、え! 何で安心してんのさ、わたし!


たるんでるぞ、千早!


気合いだ!

わたしは両頬をパチンと叩いた。




「じゃーな藤村。俺帰るわ!」


「うん、また明日」


「バイバイ、藤村ちゃん」


ふ、藤村ちゃん?
モモ先輩って面白い人なんだなぁ。


「ふふっ。さよなら、モモ先輩」


わたしはふたつの背中に手を振り、再び外を見た。


雨脚は強くなるばかり。


さて、どうやって帰ろうか。


早くしないと学校が閉まっちゃうなあ。