「今回も“モモ先輩”の美容室?」
「イエース」
ピースサインを指で作って、雨森はこちらに向けた。
何だか楽しそう。
そして、笑顔がまぶしいぜ。
以前、あまりに個性的な色
(確かシルバーにピンクのメッシュ)に髪を染めてきたときに
わたしは雨森に聞いたんだ。
──どうしてそんなに毎度毎度似合う色に染めて来られるの?
だって、雨森は一度染めた色には二度と染めて来ないのに、
どの色も似合っているんだもん(あくまで千早ちゃん的見解)
だから思い切って聞いてみたの。
彼の答えは、
“俺のわがままを美容師に聞いてもらえるから”。
雨森の部活の先輩の“モモ先輩”──と言っても卒業生なんだけど、モモ先輩の実家が美容室なんだって。

