疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



守備範囲て。

洋服の守備範囲も、キスの相手の守備範囲も広いあなたは最強だわ。


とんだ最強お姫様だよ、あなた。




「これかわいいーっ」


茜ちゃんが手に取ったのはピアスだった。


「茜ちゃん、ピアスホール空いてるの? 宝生女子って校則厳しいんじゃ…」


「…そ、そんなのあたしの手にかかればファンデできれいに隠せるよ」




動揺した? 動揺したよね、茜ちゃん!


いつもは過剰なほど堂々としてる茜ちゃんだけど、こんな一面もあるんだね。


そして彼女は動揺をわたしに隠すように他のピアスを物色。


うふ。
いいとこ見ちゃったー!




「両耳空いてるの?」


「ううん。左だけ」


「…左?」




“左だけ”。

この言葉に引っ掛かると、茜ちゃんも気づいたのかピアスから手を離し、恐る恐るこっちを見た。