身長は女の子にしては、ちょこっと高い、かもしれない。
目は、どちらかと言えばつり上がっているし。
髪の毛は伸ばしたくても似合わないから伸ばせない。
あれ。何やってんだろ、わたし。
自分のことを自分でけなしてるみたいだね。
「…わりぃ」
「ううん! 陸が巨乳好きだって知ってたし、いいの。告白しなくても結果なんかわかってたもん」
陸はいつも、青年誌のグラビアページを穴が開くほど眺め鼻の下を伸ばしていた。
『彼女にするならゼッテー巨乳!』が陸の口癖だった。
それに比べてわたしの胸はほぼ平ら。
強がりました、まっ平らです。
Aカップの貧乳ですけど、なにか?

